GRAVEYARD

EXECUTOR

それは 物故となった意思の遺した物が果たして在るべきか否かを分別し 然るべく処理する者達の名

悲願の残滓は 同じ志に惹かれた者に響き合い 時に同じ轍を踏ませる罠となる それはまるで置き土産の呪詛の如く

あるいは 閉ざされた地上ではそれすらも光に見えると言うのだろうか

同じ事を繰り返す事が 輝かしい時代の模倣が 果たして彼等を救っただろうか?

本懐叶わず枯れ果てた今でなお 地上に這う者等を魅惑し その心を鎖で繋ぐ物故群を 彼等はこう呼んだ


H E L L S I N K E R .
そして今また 自ら意思を石に刻み 人である事を辞めた者達―― 生ける物故 PRAYER(祈り手)と呼ばれる者達は EXECUTOR(遺言執行者)の前に立ちはだかる 自由でありながら ただ願いのままに命令を執行するだけの存在 死すべき定めを裏切り 何時までもそれを裁き続ける人ならざる者達 見えざる柵の根は 果たして何処に――